限りない愛~甘い彼に心揺れて~
試写会は13時から大会議室で行われた。100人ほど収容できる会議室に、営業部、商品開発部、広報部の社員が集まった。
他には、社長、副社長、専務、広告代理店の社員、それから、昨日急遽出席が決まった会長だ。社長と会長はまだ来ていなかった。
私は後方寄りの席に、めぐみと並んで座った。前には課長や畑野さんが座っている。
もちろんモデルのユリナさんも来ていて、彼女は壁際で副社長となにかを話していた。立っているから視界に入るが、気にしないようにしている。
だけど、ユリナさんが時折大ちゃんの腕や背中を触るから、見ては逸らして、また見るを繰り返す。気になるじゃないのよ……。
「ほお、やっぱりあのふたりはお似合いだね」
「会長……少し声が大きいかと……」
「結婚式が楽しみだね」
入ってきたばかりの会長にもふたりの姿が目に入ったようだが、会長の会議室に響く大きな声にざわめきが起きた。
会長を案内していた社長秘書がやんわりと指摘するが、それは聞き流された感じ。みんなの視線が大ちゃんとユリナさんに集まる。
他には、社長、副社長、専務、広告代理店の社員、それから、昨日急遽出席が決まった会長だ。社長と会長はまだ来ていなかった。
私は後方寄りの席に、めぐみと並んで座った。前には課長や畑野さんが座っている。
もちろんモデルのユリナさんも来ていて、彼女は壁際で副社長となにかを話していた。立っているから視界に入るが、気にしないようにしている。
だけど、ユリナさんが時折大ちゃんの腕や背中を触るから、見ては逸らして、また見るを繰り返す。気になるじゃないのよ……。
「ほお、やっぱりあのふたりはお似合いだね」
「会長……少し声が大きいかと……」
「結婚式が楽しみだね」
入ってきたばかりの会長にもふたりの姿が目に入ったようだが、会長の会議室に響く大きな声にざわめきが起きた。
会長を案内していた社長秘書がやんわりと指摘するが、それは聞き流された感じ。みんなの視線が大ちゃんとユリナさんに集まる。