限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「ねえねえ、やっぱりあのふたり結婚するのかな?」
「さ、さあ……どうなんだろうね」
めぐみの興奮気味の声に私は、返事にならない返事をする。会長の大きな声は注目を浴びているふたりにも届いていて、ユリナさんが会長の前まで行く。
「辻岡会長、ご無沙汰しております。本日はお越しいただきまして、ありがとうございます」
「ユリナさん、久しぶりだね。うちの大祐と仲良くしてくれてありがとう」
「いいえ、とんでもないです」
会長から逆にお礼を言われて、ユリナさんはかわいくはにかんだ。会長は目を細めて「これからもよろしく」と頬笑む。その様子に啞然としてしまう。
あんな優しそうな顔で笑う人だったとは……昨日私を見る目は威圧感たっぷりで気難しい人としか思えなかった。
ユリナさんが大ちゃんにお似合いの人だから?
「会長、今日はありがとうございます。席を用意してありますので、こちらへ」
ユリナさんの斜め後ろに立っていた大ちゃんが一歩前に出て、前の方へ行くようにと促す。
しかし、会長はチラッと私の方へと目線を動かし、手を横に振って、なぜかこちらに手を向けた。
「さ、さあ……どうなんだろうね」
めぐみの興奮気味の声に私は、返事にならない返事をする。会長の大きな声は注目を浴びているふたりにも届いていて、ユリナさんが会長の前まで行く。
「辻岡会長、ご無沙汰しております。本日はお越しいただきまして、ありがとうございます」
「ユリナさん、久しぶりだね。うちの大祐と仲良くしてくれてありがとう」
「いいえ、とんでもないです」
会長から逆にお礼を言われて、ユリナさんはかわいくはにかんだ。会長は目を細めて「これからもよろしく」と頬笑む。その様子に啞然としてしまう。
あんな優しそうな顔で笑う人だったとは……昨日私を見る目は威圧感たっぷりで気難しい人としか思えなかった。
ユリナさんが大ちゃんにお似合いの人だから?
「会長、今日はありがとうございます。席を用意してありますので、こちらへ」
ユリナさんの斜め後ろに立っていた大ちゃんが一歩前に出て、前の方へ行くようにと促す。
しかし、会長はチラッと私の方へと目線を動かし、手を横に振って、なぜかこちらに手を向けた。