限りない愛~甘い彼に心揺れて~
会長は腕組みをして、天井を見上げる。何を考えているのか、何を言われるのか、顔が強張ってしまう。
そんなときに大ちゃんがそっと私の手を握ってくるから、私の体はビクッと揺れた。
会長は繋がれた私たちの手を見て、「ふむ」と低く唸る。
「宮坂さん、承知していると思うが、大祐と結婚するということは大祐の背負うものを一緒に背負うということだよ。ただ好きだからと安易に結婚を決めて、あとで大変な思いをするかもしれない。それでもいいのかね?」
会長はただ単に私が不釣り合いだからと反対をしていたのではなかった。大変な荷をこれから先背負わせてしまうのに、大丈夫なのかと心配してくれる。
ごく普通の家庭で育った私には社交的な礼儀作法は必要がなかったから、身に付ける機会もなかった。
だから、結婚するとはったらそういったマナーも勉強しなくてはいけないし、習うことも多くなる。重圧感に耐えられるだけの揺るぎない気持ちが必要だ。
確かに自分にその役目が出来るかという不安はある。大ちゃんと一緒にいたいという気持ちだけでは、ダメなのだろう。
そんなときに大ちゃんがそっと私の手を握ってくるから、私の体はビクッと揺れた。
会長は繋がれた私たちの手を見て、「ふむ」と低く唸る。
「宮坂さん、承知していると思うが、大祐と結婚するということは大祐の背負うものを一緒に背負うということだよ。ただ好きだからと安易に結婚を決めて、あとで大変な思いをするかもしれない。それでもいいのかね?」
会長はただ単に私が不釣り合いだからと反対をしていたのではなかった。大変な荷をこれから先背負わせてしまうのに、大丈夫なのかと心配してくれる。
ごく普通の家庭で育った私には社交的な礼儀作法は必要がなかったから、身に付ける機会もなかった。
だから、結婚するとはったらそういったマナーも勉強しなくてはいけないし、習うことも多くなる。重圧感に耐えられるだけの揺るぎない気持ちが必要だ。
確かに自分にその役目が出来るかという不安はある。大ちゃんと一緒にいたいという気持ちだけでは、ダメなのだろう。