限りない愛~甘い彼に心揺れて~
大ちゃんは瞳をあちこちに動かす私に妖しく微笑む。そして、不意に立ち上がって、こちらまで来た。
「体のふれ合い」
耳元で囁かれて、顔は瞬時に赤くなった。言葉だけでこんなに体が熱くなるなんて……シャンパンで酔ってしまったのかも。
最後のクリスマスケーキを食べ終えてから、タクシーを呼んでもらった。イブの夜だから、混んでいて少し遅くにきた。
私たちが一番最後に出る客となり、兄と亜依子さんが並んでお見送りしてくれる。兄は「寒いな」と亜依子さんの肩を抱いていた。
いつもなら亜依子さんが照れて離れるのに、今日は兄を愛しそうな顔で見た。イブの夜は人を素直にさせるのかもしれない。
特別な夜だから。
大ちゃんのマンションに入ると暖かった。エントランスやロビー、共有廊下が暖かいのは分かるけど、部屋まで暖かくなっていて、驚いた。
「ずっと暖房を付けたままにしているの?」
「違うよ。さすがにそんな経済的によくないことはしない。今日は帰る時間が分かっていたから、タイマーをセットしておいたんだよ。カーテンも閉めておくべきだったな。窓からの冷気で……」
「大ちゃん、待って! 閉めないで」
「体のふれ合い」
耳元で囁かれて、顔は瞬時に赤くなった。言葉だけでこんなに体が熱くなるなんて……シャンパンで酔ってしまったのかも。
最後のクリスマスケーキを食べ終えてから、タクシーを呼んでもらった。イブの夜だから、混んでいて少し遅くにきた。
私たちが一番最後に出る客となり、兄と亜依子さんが並んでお見送りしてくれる。兄は「寒いな」と亜依子さんの肩を抱いていた。
いつもなら亜依子さんが照れて離れるのに、今日は兄を愛しそうな顔で見た。イブの夜は人を素直にさせるのかもしれない。
特別な夜だから。
大ちゃんのマンションに入ると暖かった。エントランスやロビー、共有廊下が暖かいのは分かるけど、部屋まで暖かくなっていて、驚いた。
「ずっと暖房を付けたままにしているの?」
「違うよ。さすがにそんな経済的によくないことはしない。今日は帰る時間が分かっていたから、タイマーをセットしておいたんだよ。カーテンも閉めておくべきだったな。窓からの冷気で……」
「大ちゃん、待って! 閉めないで」