限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「コーヒーよりも真帆であたたまりたい。真帆で俺を熱くさせて」

「えっ? 私でって……」


くるりと反転させられて、素早く唇を奪われた。

熱くさせてと言ったけれど、大ちゃんの方が熱い。彼の熱い舌が私の咥内の温度を上昇させる。ううん、咥内だけでなく、顔全体が熱くなる。


「真帆、好きだよ」

「んっ、私も」


少し離れて終わりかと思ったが、またキスされる。私もまたしたかったから、嬉しい。彼のキスは気持ちよくて、幸せな気分になるから何度でもしたくなって、私からも求めるように舌を絡ませた。

私からの動きが予想外だったのか彼の体がビクッと揺れる。彼もさらに濃厚なキスをくれる。キスだけで体はふにゃふにゃとだらしなく力が抜けた。

私の体をしっかり支えた大ちゃんが耳元で囁く。


「ベッドに行こう。抱かせて」

「うん……あ、でも」


同じ気持ちだから迷いはないけど、初めてはきれいな体がいい。手を優しく握る大ちゃんを見上げて、お願いする。
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