限りない愛~甘い彼に心揺れて~
兄たちのようにたまにケンカはしても、お互い信頼しあっていてる夫婦は憧れの形だ。
いつか私もそんな結婚をと何度も夢見ては、相手もいない私は現実に引き戻されている。
今も兄の言葉にドキッとしたが、私の存在がそうではないと気付く。
副社長のいう癒やされるものとは、多分ぬいぐるみとかそういうマスコット的なもの。大人になっいるはずの私を彼は、今でも子供だと思っているのに違いない。
彼は兄に意味深な返しをした。
「どういう存在かはさ、そのうち分かると思うよ」
「へー、それは楽しみだ」
ふたりは怪しげに笑って、私を見た。なんだか背筋が寒くなったのは、気のせいかな?
副社長が言うように、そのうち何がわかるのだろうか。
今はまったく想像も出来ないが。
副社長は専務に呼ばれて、元いた場所に戻っていく。離れたことに安堵した。彼とどう接していいのか困り、戸惑うばかりだったから。
「大祐、めちゃくちゃかっこよくなってるな。あの見た目で副社長してたら、モテるだろ?」
「モテるかどうかは知らないけど、うん……モテそうだよね」
「真帆、がんばれよ」
「何をがんばるのよ? 相手は副社長なんだよ?」
「さっき大祐が言ってただろ? 副社長である前に大祐だって。副社長として見るんじゃなくて、大祐として見ろよ。その方があいつ喜ぶから」
いつか私もそんな結婚をと何度も夢見ては、相手もいない私は現実に引き戻されている。
今も兄の言葉にドキッとしたが、私の存在がそうではないと気付く。
副社長のいう癒やされるものとは、多分ぬいぐるみとかそういうマスコット的なもの。大人になっいるはずの私を彼は、今でも子供だと思っているのに違いない。
彼は兄に意味深な返しをした。
「どういう存在かはさ、そのうち分かると思うよ」
「へー、それは楽しみだ」
ふたりは怪しげに笑って、私を見た。なんだか背筋が寒くなったのは、気のせいかな?
副社長が言うように、そのうち何がわかるのだろうか。
今はまったく想像も出来ないが。
副社長は専務に呼ばれて、元いた場所に戻っていく。離れたことに安堵した。彼とどう接していいのか困り、戸惑うばかりだったから。
「大祐、めちゃくちゃかっこよくなってるな。あの見た目で副社長してたら、モテるだろ?」
「モテるかどうかは知らないけど、うん……モテそうだよね」
「真帆、がんばれよ」
「何をがんばるのよ? 相手は副社長なんだよ?」
「さっき大祐が言ってただろ? 副社長である前に大祐だって。副社長として見るんじゃなくて、大祐として見ろよ。その方があいつ喜ぶから」