限りない愛~甘い彼に心揺れて~
子供の頃、何度も繋いだことがある手だが、感触が全然違う。今の彼の手は、大きくて男らしい。
でも、ぬくもりは変わらない。
ぎゅっと握り返して、彼を見上げた。
「子供の時は小さい真帆がかわいくて、守ってあげなくちゃと手を繋いでいたけど……んー、今も変わらないな」
「今も変わらないですか?」
「うん、今も守ってあげたくなる存在だよ。再会してから日は浅いけど、真帆を見るたびにいつもしっかりと捕まえておきたくなる」
それはどういった意味でなのだろうと尋ねようとしたが、その時レストランのドアが開かれて、帰る客が出てきた。尋ねるタイミングを逃す。
「ありがとうございました。またお越しくださいませ。……あ、真帆ちゃーん」
客を見送るために出てきた亜依子さんが私に気付いて、小さく手を振る。私は繋いでいた手を慌てて離して、振り返した。
手を繋いでいたのを見られたよね?
恥ずかしい。
亜依子さんは確かに見たはずだけど、その事には触れないで、予約席に案内してくれた。奥の窓際の席に座ると、副社長は店内をゆっくりと見渡してから、窓の外へと目を向ける。
「すごいな。庭までちゃんとあるし、しかもライトアップまでされている」
でも、ぬくもりは変わらない。
ぎゅっと握り返して、彼を見上げた。
「子供の時は小さい真帆がかわいくて、守ってあげなくちゃと手を繋いでいたけど……んー、今も変わらないな」
「今も変わらないですか?」
「うん、今も守ってあげたくなる存在だよ。再会してから日は浅いけど、真帆を見るたびにいつもしっかりと捕まえておきたくなる」
それはどういった意味でなのだろうと尋ねようとしたが、その時レストランのドアが開かれて、帰る客が出てきた。尋ねるタイミングを逃す。
「ありがとうございました。またお越しくださいませ。……あ、真帆ちゃーん」
客を見送るために出てきた亜依子さんが私に気付いて、小さく手を振る。私は繋いでいた手を慌てて離して、振り返した。
手を繋いでいたのを見られたよね?
恥ずかしい。
亜依子さんは確かに見たはずだけど、その事には触れないで、予約席に案内してくれた。奥の窓際の席に座ると、副社長は店内をゆっくりと見渡してから、窓の外へと目を向ける。
「すごいな。庭までちゃんとあるし、しかもライトアップまでされている」