限りない愛~甘い彼に心揺れて~
話をしながら、副社長は冷蔵庫から生ハムやチーズなどを出して皿に列べていた。
「簡単なものしか出せなくて悪いけど、どうぞ」
「ううん、十分だよ。ありがとうございます!」
副社長の選んだアルコールは白ワイン。ボルドー色のソファーに並んで座り、ひと口飲む。
兄の店で飲んだワインよりフルーティーで飲みやすく、「美味しい」とまたひと口。それから、チーズをつまむ。
「昔はジュースを美味しいとごくごく飲んで、クッキーやチョコを食べて美味しいとまた飲んで、笑っていたよね。飲むものがアルコールになっても、変わらない真帆が嬉しいけど、なんだか戸惑うね」
副社長は微笑んでから、生ハムを口に入れる。彼が戸惑っているようには全然見えない。家を出たときからずっと戸惑っているのは私の方だ。
「何に戸惑っているの?」
「真帆の表情には昔の面影ももちろんあるんだけど、それ以上に大人のかわいらしさというか時々見える色気に戸惑っている」
「えっ、大人の色気? そんなのないとよく言われるけど」
「簡単なものしか出せなくて悪いけど、どうぞ」
「ううん、十分だよ。ありがとうございます!」
副社長の選んだアルコールは白ワイン。ボルドー色のソファーに並んで座り、ひと口飲む。
兄の店で飲んだワインよりフルーティーで飲みやすく、「美味しい」とまたひと口。それから、チーズをつまむ。
「昔はジュースを美味しいとごくごく飲んで、クッキーやチョコを食べて美味しいとまた飲んで、笑っていたよね。飲むものがアルコールになっても、変わらない真帆が嬉しいけど、なんだか戸惑うね」
副社長は微笑んでから、生ハムを口に入れる。彼が戸惑っているようには全然見えない。家を出たときからずっと戸惑っているのは私の方だ。
「何に戸惑っているの?」
「真帆の表情には昔の面影ももちろんあるんだけど、それ以上に大人のかわいらしさというか時々見える色気に戸惑っている」
「えっ、大人の色気? そんなのないとよく言われるけど」