限りない愛~甘い彼に心揺れて~
童顔の私は家族や友達から色気がなく、子供のようにかわいいと言われて、それが魅力だとからかわれることが多い。

だから、そんなことを言われたのが初めてで、副社長の顔をまじまじと見てしまう。


「そう真っ直ぐと見つめる瞳は澄んでいて、かわいいんだけど、つい引き寄せられてしまう魅力を感じて、かなりやばいんだけど。そのほんのりピンク色の頬にも動揺してしまって、落ち着かなくなる」

「わ、私だって、副社長の魅力に戸惑っているよ。副社長は笑うと微かに大ちゃんの面影が見えるけど、それは微かにでずっと私の目に映るのは大人の副社長で、何をするのにもスマートでかっこよくてドキドキしている」


本人を前にして「かっこいい」や「ドキドキ」を言葉にしたことで、私の頬はさらに熱を帯びてピンク色から赤に変わった。


「真帆からかっこいいと言われると嬉しくなるね」

「大人になると恥ずかしくてなかなか言えないけど、副社長が言うからつい私まで……あー、でも、やっぱり恥ずかしい」


恥ずかしさで体が熱くなった私はついワインをごくごくと……。喉を潤すために。


「あ、ダメだよ。一気に飲んじゃ……」
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