蜜月は始まらない
目元に影を落とすまつ毛は長くしっかりしていて、日焼けした肌はなめらかだ。
こうして目を閉じていると、普段よりも少しだけ幼く見える。
高校生だった頃の彼をまた見られたようで、無意識に口もとが緩んでしまった。
寒く、ないのかな? エアコン消してあったけど……。
ブランケットでも持ってこようかと立ち上がりかけたところで、バッグの中のスマホがピコンピコンと2回音をたてる。
とっさに錫也くんに目を向けたけれど、今の音で目は覚めなかったようだ。
相変わらず規則正しく聞こえる息遣いと閉じられたまぶたにホッとして、スマホを取り出し念のためマナーモードにする。
それから通知を確認してみると、SNSにメッセージと写真が届いていた。
送り主は、高校時代から今も付き合いのある女友達だ。
【華乃久しぶりー! 元気してた?? 今部屋の掃除してたら昔使ってたガラケー見つけて、フォルダにめちゃくちゃレアな写真あったから送るね~】
目がハートになっているネコの絵文字で締められたそんな文章の下に、1枚の写真が添付されている。
それを見た瞬間、私は思わず目を見開いていた。
これって……卒業式で、撮った写真?
写っているのは4人。全員手には卒業証書が納められた筒を持っており、懐かしい制服姿だ。
手前にいるのが、これを送ってくれた友達と私。
そして私たちの後ろにいるのは、クラスメイトだったバスケ部の男子と──もうひとり、錫也くんだった。
そこでまた、開いたままのトーク画面に追加でメッセージが届く。
こうして目を閉じていると、普段よりも少しだけ幼く見える。
高校生だった頃の彼をまた見られたようで、無意識に口もとが緩んでしまった。
寒く、ないのかな? エアコン消してあったけど……。
ブランケットでも持ってこようかと立ち上がりかけたところで、バッグの中のスマホがピコンピコンと2回音をたてる。
とっさに錫也くんに目を向けたけれど、今の音で目は覚めなかったようだ。
相変わらず規則正しく聞こえる息遣いと閉じられたまぶたにホッとして、スマホを取り出し念のためマナーモードにする。
それから通知を確認してみると、SNSにメッセージと写真が届いていた。
送り主は、高校時代から今も付き合いのある女友達だ。
【華乃久しぶりー! 元気してた?? 今部屋の掃除してたら昔使ってたガラケー見つけて、フォルダにめちゃくちゃレアな写真あったから送るね~】
目がハートになっているネコの絵文字で締められたそんな文章の下に、1枚の写真が添付されている。
それを見た瞬間、私は思わず目を見開いていた。
これって……卒業式で、撮った写真?
写っているのは4人。全員手には卒業証書が納められた筒を持っており、懐かしい制服姿だ。
手前にいるのが、これを送ってくれた友達と私。
そして私たちの後ろにいるのは、クラスメイトだったバスケ部の男子と──もうひとり、錫也くんだった。
そこでまた、開いたままのトーク画面に追加でメッセージが届く。