蜜月は始まらない
「ねぇねぇ、柊と華乃さんが結婚決めたキッカケ、お見合いってホント?」
楽しくお酒を飲みながらおいしい料理を食べ、緊張がほぐれた私に周りのみなさんもすっかり打ち解けてくれた頃。
テーブルを挟んだ真向かいに座っていた錫也くんの同期である外野手の高野(たかの)選手が、好奇心剥き出しのキラキラした眼差しで尋ねてきた。
「えっ、なになにその話!?」
そこにすかさず食いついたのは、高野選手の右隣の席でおいしそうに砂肝の串焼きを頬張っていた女性・すみれちゃん。
ちなみに彼女、途中で合流したウィングスの花形プレーヤー・久我尚人(くがひさと)選手の奥さんで、しかも私と同い年だ。
出会ってすぐに意気投合し、すでに連絡先の交換まで済ませてしまった。
先ほどまで私の隣にいた錫也くんは、今はお手洗いで席を立っている。
つまり、質問に答えられる人はこの場に私しかいないわけで。
思わず苦笑しつつ、口を開いた。
「えーっと……はい、そうです」
「えええそうなの?! 意外すぎる……!」
片手を口もとにあて、いいリアクションをするすみれちゃん。
そんな彼女の旦那さまである久我選手は、今はカウンター席に座ってこの店の大将さんと何やら楽しげに談笑している。
「まあ、私はともかく、まさかウィングスの柊選手がお見合いするとは思いませんよね」
「いやいや、華乃ちゃんだってモテそうでしょうがー!」
「うん。俺もそう思う」
「えぇ? そんなことないから親にお見合い強制されたんだよ~」
楽しくお酒を飲みながらおいしい料理を食べ、緊張がほぐれた私に周りのみなさんもすっかり打ち解けてくれた頃。
テーブルを挟んだ真向かいに座っていた錫也くんの同期である外野手の高野(たかの)選手が、好奇心剥き出しのキラキラした眼差しで尋ねてきた。
「えっ、なになにその話!?」
そこにすかさず食いついたのは、高野選手の右隣の席でおいしそうに砂肝の串焼きを頬張っていた女性・すみれちゃん。
ちなみに彼女、途中で合流したウィングスの花形プレーヤー・久我尚人(くがひさと)選手の奥さんで、しかも私と同い年だ。
出会ってすぐに意気投合し、すでに連絡先の交換まで済ませてしまった。
先ほどまで私の隣にいた錫也くんは、今はお手洗いで席を立っている。
つまり、質問に答えられる人はこの場に私しかいないわけで。
思わず苦笑しつつ、口を開いた。
「えーっと……はい、そうです」
「えええそうなの?! 意外すぎる……!」
片手を口もとにあて、いいリアクションをするすみれちゃん。
そんな彼女の旦那さまである久我選手は、今はカウンター席に座ってこの店の大将さんと何やら楽しげに談笑している。
「まあ、私はともかく、まさかウィングスの柊選手がお見合いするとは思いませんよね」
「いやいや、華乃ちゃんだってモテそうでしょうがー!」
「うん。俺もそう思う」
「えぇ? そんなことないから親にお見合い強制されたんだよ~」