御曹司は眠り姫に愛を囁く
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「最近、よく副社長・・・こっちに来るわね」
「ほら、椎名君の元カノに会いに来てるのよ」
「あの子、若いのに良くやるわね・・・三男がダメなら、次は次男って…可愛い顔して、怖いわね」
休憩室に響く契約社員のオバちゃん達の会話。本人たちはヒソヒソ話をしてるつもりだけど、声が大きいのよ。
私の存在にも全く気付いていないし。
副社長が私を心配して、構ってくれるのは最初、罪滅ぼしだと感じていたが。
スタンドのプレゼントはさすがに度が過ぎる。
そのお礼に今度、副社長の部屋で手料理を振舞う予定だけど。
私は別に副社長と恋人になりたいとは思っていない。
椎名家の人間とは個人的に関りを持ちたくないのが本音。
稜さんと相葉さんの授かり婚が社内で発表され、相葉さんはそのまま退職する。
彼女の方から、私には全く音沙汰がない。
やはり、彼女も私には悪いと感じているようだ。
「貴崎さん」
副社長が私の前に現れた。
「休憩だって教えて貰って・・・」
オバちゃん達も副社長の姿を見て、ようやく私の姿に気づき、口を噤む。
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「最近、よく副社長・・・こっちに来るわね」
「ほら、椎名君の元カノに会いに来てるのよ」
「あの子、若いのに良くやるわね・・・三男がダメなら、次は次男って…可愛い顔して、怖いわね」
休憩室に響く契約社員のオバちゃん達の会話。本人たちはヒソヒソ話をしてるつもりだけど、声が大きいのよ。
私の存在にも全く気付いていないし。
副社長が私を心配して、構ってくれるのは最初、罪滅ぼしだと感じていたが。
スタンドのプレゼントはさすがに度が過ぎる。
そのお礼に今度、副社長の部屋で手料理を振舞う予定だけど。
私は別に副社長と恋人になりたいとは思っていない。
椎名家の人間とは個人的に関りを持ちたくないのが本音。
稜さんと相葉さんの授かり婚が社内で発表され、相葉さんはそのまま退職する。
彼女の方から、私には全く音沙汰がない。
やはり、彼女も私には悪いと感じているようだ。
「貴崎さん」
副社長が私の前に現れた。
「休憩だって教えて貰って・・・」
オバちゃん達も副社長の姿を見て、ようやく私の姿に気づき、口を噤む。