御曹司は眠り姫に愛を囁く
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遮光カーテンの隙間から零れる朝の光。

でも、そんな光で目覚める前にいつもの習慣で起きてしまった。

確か・・・10時に須藤さんは迎えに来ると言っていた。

私は上体を起こし、軽く両手を天井に向かって万歳して、背筋を伸ばす。

品川のマンションか・・・

どんな部屋だろう・・・

人の住む部屋には興味深々の私。

リビングに行くとソファで読んでいた建築雑誌『リビングナウ』が無造作に放置されていた。

広すぎて、使用していない部屋もある。

夫婦で、友達とシェアして住むぐらいの部屋だから・・・

でも、誰かと住むとなれば、私の部屋ではないし、浅見社長の許可が必要。

私は適当にトースターで食パンを焼き、バターを塗って、冷蔵庫からパックの牛乳を出して、簡素な朝食を食べた。


部屋の全てが見渡せるワンルームの部屋が懐かしい。


この広すぎる空間に寂しさを感じていたーーー・・・



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