【中完】彼女なんて辞めてやる。
終幕
そこからなんとも言えなくなり、しんみりとした所で、

「終わったか?」

浅岡樹がちょうどタイミングよく入ってきた。まぁ、しんみりしていると言っても私だけなのだが。

瑠璃ちゃんは素知らぬ顔でお茶を飲んでいる。結局瑠璃ちゃんと2人の時間もなんとも言えないもので終わってしまったなぁ。

あんたの幸せを押し付けているだけ。

その事が伝わっただろうか。別れるつもりの彼女が何を偉そうに話しているんだって話だけど。

それでも、人のメールを勝手に見るのは良くないだろう。

「……帰るか?」

浅岡樹が私に向かって問いかける。

『……そうだね。』

瑠璃ちゃんが認めたし、私もムカついたので色々ということができた。今日の目標はそれで達成だろう。

あとは、この関係を幕引きするまでだ。
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