おはようからおやすみを笑顔で。
そ、そうだったんだ……。確かに斉野くんって、恋愛のこととかでからかわれるの嫌がりそうだもんなあ。〝彼女いない〟って誤魔化し続けていたのは凄く納得かも。
でも、そんな斉野くんが私と付き合ってることを認めてくれたのはとても嬉しい……


けど、私のことを紹介してほしい? 一体何故……って、本気な訳ないし、もしかして白井さんってちょっと軽い人なのかな?
いずれにせよ、そこは気にしないことにしよう。


「えぇと、白井さんは今日は休日ですか?」

とは言ってもなんとなく気まずくて話を変えると、彼は笑顔を絶やさぬまま「そうそう」と答える。


「沙耶さんの家ってこの辺? 俺、この前も沙耶さんを街中で見かけたんだよねー家が近いのかなぁ」

「あ、はい。家はすぐそこです」

「やっぱり! 俺も俺もー。ていうかさぁ」

「はい?」

「もしかして妊娠してんの?」


突然そう言われ「えぇっ⁉︎」と声がうわずる。
なんでわかったの⁉︎ と焦るけれど、私が右手に堂々と妊娠検査薬を持っていたからだと気付く。
慌てて背中に隠すけれど、言うまでもなく時既に遅し。


「ははっ。沙耶さんってさぁ、よくうっかり屋とか言われない?」

「は、はは……ご明察です。あ、でも〝もしかしたら〟って感じなので、まだわからなくて、その……」

「なるほどね。じゃあさ、妊娠〝してないと〟いいね」


え……?
< 100 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop