おはようからおやすみを笑顔で。




「わざわざこの店をチョイスするとかさー。沙耶、性格悪すぎない?」

深い溜め息を吐きながら、大きな声で凛花ちゃんがそう言う。


「ち、違うでしょ⁉︎ 凛花ちゃんが提案してくれたんでしょ!」

「そうだっけ?」

ははっとわざとらしく笑ってみせる彼女は、明らかにしらばっくれている。



斉野くんからプロポーズされた三ヶ月後に私たちは入籍し、その一ヶ月後に挙式した。

挙式はお互いの親族だけ集めて行なったのだけれど、私たちの結婚を知った凛花ちゃんが、
『友だち呼んで披露宴しないの? うちの店、そういうパーティー用の貸し切りにすること出来るわよ。店長に言ってあげるわよ』
と言ったくれたのだ。

凛花ちゃんもこう言ってくれているしせっかくだから……ということで、私と祐くんは彼女のお言葉に甘えることにした。
そして今まさに、お互いの近しい友人を呼んでのお祝い会中。
お店は夜だけ貸し切りにしてもらったけれど、パーティーというほど賑やかな感じではなく、お店の様子もみんなの服装もカジュアルな雰囲気。私も、ドレスを着ているわけではなく、白いワンピースを着ている。
だけど、立食形式のお料理はどれもとっても美味しそう。


「そう言えば、凛花はいつ結婚するんだよ」

私の隣に立つ祐くんが、凛花ちゃんに突然そんな質問をぶつけた。
いくらなんでも、突然無神経過ぎない⁉︎ その質問、あなたが一番しちゃいけないやつじゃない⁉︎ と、私は驚いて彼の顔を見るけれど、


「ふふふ、来月〜!」


と、にこやかで幸せそうな彼女。


ていうか……


「凛花ちゃん、結婚するの⁉︎」
< 127 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop