おはようからおやすみを笑顔で。
「ふーん……」

凛花ちゃんは急に無言になって、なにか考えている様子。
どうしたのだろうか。私、変なこと言った?
そして、そろそろパスタを食べてもいいだろうか。


「凛花ちゃん?」

「ねぇ、メッセージアプリのID交換しよう!」

「えっ?」

無表情で黙り込んでいたかと思えば、突然笑顔になってこんなことを提案してくるものだから驚く。


「中学時代の同級会しようよ! 私がセッティングするからさ、沙耶はマイとかナナミとかに声かけてよ! 来月の金曜日のどこかでどう?」


強引に話を進められている気もするけれど、IDの交換や同窓会の計画を否定する気も特にない。
私が「わかった」と答えてバッグから携帯を取り出すと、


「祐も絶対呼んでね。絶対」


と念押しされる。


凛花ちゃん、斉野くんに会いたいのかな……?


正直、少しモヤッとしてしまった。当時仲の良かった同士の斉野くんと凛花ちゃんを会わせることで、斉野くんの気持ちが私から離れてしまったら……って。

だけど、あくまで同窓会の計画を立てるだけだし、私がとやかく言うことじゃない。


当時のクラスメイトたちに出来る限り声をかけることを約束して、私は少し冷めてしまったパスタをようやく口に含んだ。
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