おはようからおやすみを笑顔で。
「行かねぇ」
はっきりと告げられる無情な第一声。
カフェで凛花ちゃんと会った二日後。
仕事終わりに私の家で斉野くんと一緒に夕ご飯を食べる約束をしていたから、同窓会の件を直接話したのだけれど、彼に参加の意志はない様子。
「そんなこと言わずに。久しぶりに会える人いっぱいいると思うよ! 楽しそうじゃない? 一緒に行こうよ」
「仲良かった奴らとは個人的に会うし、同窓会とか全然興味ない」
「えぇー。でも私、凛花ちゃんから斉野くんに声かけてって名指しされてるし」
「……だから余計に行きたくねぇんだよ」
「え?」
どういうことだろうと首を傾げるも「なんでもない」と返される。
「とにかく、俺は行かないからお前だけで行ってこい」
これはもう、なにを言っても彼の意見は変わらなそう。
仕方ない。凛花ちゃんに言われた通り斉野くんのことは確かに誘ったし、私に出来ることはここまでだ。
ただ、心配なことが一つだけ。それは……
「参加する人、男子の方が多そうなんだよね。上手く話せるかなぁ」
今回幹事をやってくれるらしい凛花ちゃんが言うには、連絡先を知っている元クラスメイトは女子より男子が多いらしく、今のところ参加が決まっているのは大半が男子らしい。
私から何人か女子にも声をかけるけれど、多分数人が限界。
特別仲の良い男子はいなかったし、男性と話すことも苦手。そう考えると、男子ばかりの同窓会に参加するのは少し不安だ。