おはようからおやすみを笑顔で。
そして二週間後。凛花ちゃんが計画してくれた同窓会の日がやってきた。


場所は、中学校の最寄駅の少し外れにある、お洒落な居酒屋。
ただの同窓会だけれど、私は緊張しいだから一人でそのお店まで行くのが嫌で、斉野くんに「一緒に行こう」とお願いした。
彼は特に嫌がる様子もなく、私の家まで迎えに来てくれたので、そこから電車に乗って二人で移動した。



お店に到着し、店員に案内された個室に入ると、既に数名が集まっていた。来ているのはやはりほとんどが男性のため、当時男子とあまり話してこなかった私には名前と顔がパッと一致しないものの、みんなどことなく見たことあるような顔をしているのは確かで、なんだか懐かしくなる。


「祐! 久し振りだな!」

そう言って、わざわざ駆け寄ってきてくれた茶髪の男性がいた。
よく見ると、この人のことはちゃんと覚えていた。特徴的なクリッとした大きな瞳が昔から変わらないこの彼は、中学時代にずっとクラス委員をやってくれていた神代(かみしろ)くんだ。

神代くんは私のことも覚えてくれていたそうで「木本さんも久し振り! 元気だった?」と笑いかけてくれたーーのはいいのだけれど。


「なんで二人一緒に来たの? もしかして付き合ってるの?」


なんて質問してくるから、周りの空気がザワッとした。
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