おはようからおやすみを笑顔で。

その後、マイちゃんと神代くんと駅まで一緒に歩いていき、それぞれの電車に乗って帰宅した。


家に着くと、斉野くんに言われた通り戸締りをしっかり行う。
あとは、彼の帰りを待つのみだ。


……今頃、斉野くんと凛花ちゃんは二人で何を話しているのだろう。
凛花ちゃんは、あの様子だと斉野くんに告白しているかもしれない。
斉野くんは、なんて答えるの?
私のこと、好きだって言ってくれる?
私よりずっとかわいくて明るい凛花ちゃんに想われても、私のこと好きだと思ってくれる……?
大丈夫。
さっき彼が頭を撫でてくれた時、とても心が温かくなったもの。



どのくらい一人で彼の帰りを待っていただろうか。
多分、そんなに長い時間じゃなかった。
ピンポーンというチャイムの音が聞こえた瞬間、私は立ち上がって玄関へと向かい、扉を開いた。

そこには、待ち望んだ斉野くんの姿があった。


「おい、一応相手が誰だか確認してから扉を開け。不審者だったらどうすんだ」

「あ、う、うん」

急に真面目なーーでも警察官の斉野くんらしい一言を放たれ、冷静になる。
……この一言がもしなかったら、私は彼に思わず抱きついていたかもしれない、そう思ってしまった。
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