おはようからおやすみを笑顔で。

しばらくして、奈緒ちゃんはパスタを食べ終わると「ちょっとお手洗いに」と言って席を立ってしまった。
勿論、私をここに一人にしないでほしいと思ったけれど、そんなこと言えるはずもなかった。


ますます突き刺さる、凛花ちゃんからの視線。
ここはもういっそ、私から明るく話し掛けるべき? いや、でも……と頭の中で様々な選択肢を立てて考えていると、凛花ちゃんからこちらへやって来た。


でも、私の横に立った彼女は、椅子に座る私を睨みつけながら見下ろしたまま、なにも言わない。


「り、凛花ちゃん……や、やっほー……」

気の利いたことがなにも言えないどころか、こんなにしょうもない挨拶しか出来ない自分を呪う。


凛花ちゃんは予想通り私の挨拶は無視したけれど、この状況で先に口を開いたのも彼女だった。


「祐は元気?」

「え?」

「なによ、元気かどうかくらい教えてくれたっていいでしょ」

「げ、元気元気!」

私がそう答えると、凛花ちゃんは「そう……」と短く答えた。

そう言えば、凛花ちゃんは斉野くんの連絡先を知らないんだっけ……連絡先を知らなければ、相手が元気かどうかもわからないよね……。
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