Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
ゆっくりとお粥を完食した千紗子に、雨宮は風呂を勧めた。
千紗子は「片付けくらいは自分が」と申し出たもの、「まだ本調子じゃないから」と断られ、追い立てられるようにバスルームへと向かわされた。
パウダールームへ入る時に、雨宮が千紗子にスエットの上下をパジャマ代わりに貸してくれた。
ホテルへ行くつもりだった千紗子は、下着や着替えの服は購入していたけれど、パジャマは用意しなかったかのだ。
「お風呂に入っている間に洗濯乾燥機を使うといい」と言われて、その言葉にも甘えることにする。
(何から何まで至れり尽くせりね…私はまだ何も返せていないのに…)
雨宮の手を煩わせてばかりで、彼の役に立つようなことが何一つ出来ていない自分がもどかしい。
(明日からお料理くらいは頑張らなくちゃ。)
そう決意した千紗子は、手早く風呂とドライヤーなどの身支度を済ませてから、リビングへと戻った。