Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~

 リビングのドアを開けると、雨宮はソファーで本を読んでいた。

 「お風呂、お先にありがとうございました。」

 「ああ。ゆっくり出来たか?」

 「はい、ありがとうございます。」
 
 「何か飲むか?」
 
 「いただきます。」

 千紗子の返事に雨宮が腰を上げようとする。

 「あの、自分で出来ますから…。冷蔵庫開けてもいいですか?」

 千紗子はおずおずとそう申し出た。明日から食事を用意するのに、一度冷蔵庫の中身を確認しておきたかったのもある。

 「もちろん。どこでも好きに開けて良いよ。」

 雨宮も千紗子の意図を理解したようで、『気にしない』という意思表示なのか、またソファーに腰を落として本を読み始めた。

 そんな雨宮の様子にホッとした千紗子は、キッチンへと足を踏み入れる。
 初めて入る雨宮の家にキッチンに、少し緊張してしまう。
 
 システムキッチンを背にして、造り付けの食器棚からグラスを一つ出す。そしてお茶か水でも頂こうと思って、隣にある冷蔵庫を開けた。

 冷蔵庫の中を見て、千紗子は驚愕した。
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