Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
 「明日の朝、いったい何を食べたらいいでしょうか…」

 千紗子は途方に暮れた気持ちになって、雨宮にそう聞いた。

 「ああ。明日はとりあえず今朝一緒に食べたパンの残りがあるから、それでいいかな?俺は朝あまり食べないし、千紗子が良ければ」

 「よくありませんっ!!」

 雨宮の台詞に、千紗子は勢いよく否定した。

 「そう、だよな…千紗子は残り物のパンじゃ良くないよな。」

 千紗子の勢いにたじろぐ雨宮に、千紗子は詰め寄るように一歩前に出る。

 「違いますっ。良くないのは残り物のパンじゃなくて、雨宮さんの食生活です!」

 雨宮は目を丸くした。
 それまで強く何かを言うことのなかった千紗子が、ハッキリと大きな声で意見するのを雨宮は初めて見た気がする。

 「夜もきちんと食べないって言ってましたよね?それで朝もなんて…。それではいつか体を壊してしまいますっ!せめて朝食くらいはしっかりと食べてください!朝食は一日の始まりの大事なエネルギー源なんですよっ。」

 雨宮は、自分の目を見て一生懸命力説する千紗子の姿をしばらく目を見開いたまま見ていた。
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