24時間の独占欲~次期社長が離してくれません~

「今夜からまた雪が降るみたいですよ」
「そうか……。明日、出かけられるといいんだけどなぁ」

 交際を始めて、およそ2ヶ月半。
 平日は毎日のように連絡を取り合い、金曜の夜からの週末は決まって立花の自宅で一緒に過ごしてきた。

 そして、今夜も例に漏れず、立花の車は南麻布へ向かっている。
 

「ご飯、どうしますか?」
「昨日のうちに食材は買っておいたから、なにか作って食べよう。早く2人きりになりたい」

 さらっと甘い言葉を会話に忍ばせる立花に慣れることはなく、伊鈴は未だにドキドキさせられている。


「先週も煌さんと2人きりだったのに?」
「平日挟んだから、不足してるんだよ」

 先週も、その前も2人きりで過ごしているにもかかわらず、彼は平日に〝会いたい〟〝伊鈴を抱いて眠りたい〟とメッセージを送ってくる。
 そして、週末になると、世の中から彼女を隔離するように、自分のテリトリーに囲い込んで溺愛するようになった。

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