24時間の独占欲~次期社長が離してくれません~
「ソルティドッグにします。立花さんは?」
「私は、ボトルを入れているので、それを」
立花がスタッフに軽く手を挙げてサインを送り、注文を済ませた。
「こんな素敵なところに、よくいらっしゃるんですか?」
「多くて週に1、2度です」
伊鈴はなにげなく聞いてみたものの、きっとデートをする相手を連れてきているのではと想像を膨らませる。
「ちなみに、お客様をお連れしたのは、今日が初めてですからね」
「……そうなんですか!?」
伊鈴はなぜか胸がすくような気がしたのも束の間、彼の意地悪な視線にタジタジになる。
立花は気を使ってくれているというのに、失礼が過ぎた。
私生活に首を突っ込むような問いかけをしてしまったのは、バーの雰囲気に飲まれたからだなんて、言い訳にもならないだろう。