24時間の独占欲~次期社長が離してくれません~
「仕事に一生懸命すぎるのも、かわいげがないって思われるらしいです。もっと男の人に甘えて、かわいがられるような隙がないとダメだって」
伊鈴は、何度目かのため息をついて、またカクテルを飲む。
飲み慣れている上、一流ホテルのバーラウンジで飲むソルティドッグは、とても口当たりがよく進んでしまうのだった。
「おかわりしますか?」
「はい……」
(こうなったらとことん付き合ってやるか……。明日休みだし)
立花は手を小さく挙げて、スタッフに合図をし、伊鈴のカクテルと季節のフルーツの盛り合わせを注文した。
「大丈夫ですか?」
「はい……すみません」
「謝らなくていいよ。俺が話してって言ったんだから」
きっともうメイクはボロボロだろう。
ウォータープルーフのマスカラを愛用していたのが、せめてもの救いだ。