24時間の独占欲~次期社長が離してくれません~
「……歩き回って大丈夫なの?」
「あっ……だ、大丈夫になってきました」
靴を脱いだ覚えもないので、帰るときのために部屋の入口に出たところで、並びにある浴室から立花が出てきた。
(どこを見て話したらいいの!?)
さっぱりした様子の立花は、バスローブを羽織っている。
ホテルなのだから不思議な格好ではない。しかし、伊鈴にとっては人生で初めてまともに見た、男性のバスローブ姿だ。
「リビングに戻りましょう」
「はい……」
(なんだか、また酔ってきたみたい……)
広い室内を歩き回ったからか、立花のバスローブ姿を見て脈が速くなってしまったからか、視界まで熱を持ったように身体が熱い。
ゆっくりまぶたを下ろしてソファの背にもたれたら、重力にひっぱられるように横たわってしまった。