24時間の独占欲~次期社長が離してくれません~

 慌てて自分の様子を確認するものの、昨夜の服を着たままだ。
 どうやら、越えてはならない一線は守られたらしい。朝から刺激が強すぎて、酔いがさめたはずの頭がぐらりと揺れた気がする。

(立花さんが、そんなことをする人だとは思ってなかったけど……)

 そして、やはり女性としての魅力に欠けるのかと、少しだけショックを受けたのが本音だった。


「――ん?」

 隣で動く音で、立花の目が覚めた。
 昨夜はいつもより多めに飲んでしまったので、二日酔いを心配していたけれど、引きずってはいないようだ。


「お、おはようございます」

 左側からか細い声がして、真上を向いていた顔を倒す。


「おはよう。具合、悪くない?」
「は、はい……」

 昨日出会った店の客と、まさか一夜を共にするとは立花も思っていなかった。
 しかし、あまりにも放っておけないその存在を、悲しみの夜から守れたのならよかったとも思う。

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