24時間の独占欲~次期社長が離してくれません~
「すみません、彼女に似合いそうな服をお願いできますか?」
「かしこまりました。あちらのスツールにおかけになってお待ちください」
立花がそう告げると、男女の店員がふたりで手分けして店内のあらゆる服を片腕にかけ始めた。
「あ、あのっ、私の!?」
「着替えたいでしょ?」
「そうですけど……えっ!?」
突然のことに混乱していると、五分ほどで様々なテイストの服が集められた。
店員に言われるがまま大きな姿見の前に立つと、次々にあてがわれ、好みかどうかなどを尋ねられる。
「こちらも大変お似合いですよ」
アイスグレーのノースリーブとネイビーのチュールスカートの合わせが気に入って、つい表情が華やぐ。
「うん、すごく似合ってるね。ついでにこの靴もいいんじゃない?」
マネキン状態の伊鈴をじっと見つめていた立花が、ディスプレイされていた華奢なヒールとロイヤルブルーのストールを手にした。
そして、一式を手渡された伊鈴は、フィッティングルームに押し込まれるように入ってしまった。