略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~
『今日はどうしたんだ? もうとっくに定時は過ぎてるだろう?』
「今週中に終わらせようとしていたものを片付けてたら、いつの間にか」
『偉いなぁ、美郷ちゃん』
ふんわりとしたやわらかな声音に、胸がざわざわと音を立てる。
電話越しに匠海の声を聴くのはあまりないことだった。
顔を見なくても思い出せる匠海の姿と、耳に直接吐息がかかるような声の近さに、頬が熱を持つ。
心拍数を上げているのが本部長の目の前だったと気づき、美郷は慌てて用件を伺った。
「そ、それより、どうされました?」
『ああ、それが、来週だった予定が、急遽明日客先に出向くことになって。佐藤代理にはお願いしていたんだけど、そのお客様がそちらに任せている資産のデータを取りに行きたくて』
「代理なら、今日は出先から直帰の予定だったので、今はいらっしゃらなくて」
『聞いてる。そちらのシステムに提出用で保存してあるって話だったから、プリントアウトしてもらえればいいんだ』
「そうですか、それなら今席から離れているので移動しますね」
「今週中に終わらせようとしていたものを片付けてたら、いつの間にか」
『偉いなぁ、美郷ちゃん』
ふんわりとしたやわらかな声音に、胸がざわざわと音を立てる。
電話越しに匠海の声を聴くのはあまりないことだった。
顔を見なくても思い出せる匠海の姿と、耳に直接吐息がかかるような声の近さに、頬が熱を持つ。
心拍数を上げているのが本部長の目の前だったと気づき、美郷は慌てて用件を伺った。
「そ、それより、どうされました?」
『ああ、それが、来週だった予定が、急遽明日客先に出向くことになって。佐藤代理にはお願いしていたんだけど、そのお客様がそちらに任せている資産のデータを取りに行きたくて』
「代理なら、今日は出先から直帰の予定だったので、今はいらっしゃらなくて」
『聞いてる。そちらのシステムに提出用で保存してあるって話だったから、プリントアウトしてもらえればいいんだ』
「そうですか、それなら今席から離れているので移動しますね」