略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~
そして、堪らないとでもいうように苦し気に目元を歪め、美郷の頭を押さえて深いキスをしてきた。
今まで我慢してきた気持ちが喉の奥から溢れてくる。
それを直に受け取るように中に入り込んでくる匠海に懸命に伝える。
「……っ、す……き……」
絡みあう舌が、言葉をもつれさせる。
「たくみ……さんっ」
「そうやって煽られると、止められなくなるだろ、……馬鹿」
甘く荒ぶった吐息に混ぜ、匠海が囁いた。
「匠海、さ……すき……っ」
それから何度匠海の名を呼んだか覚えていなかった。
「俺も、好きだよ……美郷」
溶け出したふたりの想いが混じり合うと、お互いの身体までもひとつに繋がろうとするものだ。
匠海に自分の心の全部をあげたかった。
身体のすべてが匠海という愛おしい存在に凌駕されてしまって、時間の感覚も、身体の痛みすらなかった。
ひたすら匠海のことが好きだという想いを伝え、それを受け取ってくれる喜びこそが幸せなんだと感じた。
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