略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~

 エレベーターを降りたのは、この7階建てビルの最上階。

 スタッフオンリーと書かれた扉を潜ると、突き当たりに【総支配人室】と書かれた場所があった。

 もしかしたら、今そこに陽翔がいるのかと思うと、妙な緊張感がそこから漂ってくるようだ。

 その手前にあった事務所らしき一室と向かい合わせの応接室に3人は通された。

 奥に大型のモニターを抱えた部屋は、壁に何らかの賞でもらったらしい数多の盾やトロフィーが飾られている。

 ダークブラウンの長いテーブルが中央に鎮座し、十数脚置かれる椅子はすべてが革張りのプレジデントチェアで、おそらく会議などにも利用されているのだろう。

 ここで結城財閥の重役たちが一同に会しているのだと思うと、なんとも身が引き締まるようだ。


「支配人を呼んでまいりますので、こちらでお待ちください」


 優花梨がそう言うと、心臓がどくりと嫌な音を立てた。
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