略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~
*


【俺と話せなくて、淋しいって顔してた】


 なんだかふわふわとした気持ちをすっきりさせたくて買ったエスプレッソを口に含んだところで、確認したメッセージにそのまま噴き出しそうになった。

 頬がピンクの白くまのきらきらとした笑顔をスマホカバーで隠して、コーヒーをごくりと飲み込んだ。


「結城部長ですか?」

「ち、違……っ」

「先輩、わっかりやすーい」


 一緒にランチに出てきた理子が、頬杖をつきながら得意げにシーザーサラダを頬張った。


「いつのまにそんなに進展したんですかっ? 理子、すっごい気になるう」


 オープンテラスのカフェは、さすがに満席だ。

 運良くテラス席の丸テーブルを陣取った理子は、あえてのぶりっこをしながら美郷を茶化した。


「進展とかしてないし、そんなことありえないし……」

「婚約してるからですか?」


 もごもごと玄米パンのレタスサンドを齧りながらうつむくと、理子に痛いところを突かれた。
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