略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~
*
すぐにでもたしかめるべきだ。
だけど、あれが陽翔だったとして、そうであるならどうするのか。
一緒にいた女性とは、どういう関係なのかと問いただすのか。
……誰に、どうやって――――。
美郷は帰ってからも、夕食の時間になってもそのことで堂々巡りをしていた。
もし仮に、真実を突き止めたそのあと、美郷と家族、先方の家、そして婚約の話がどうなってしまうのか、美郷ひとりの考えでは収拾がつかない。
けれど、まだ可能性の話だ。
一緒にいたのが親しい女性だとは限らない。
そもそもあれが陽翔だったという確証もない。
少なくとも、釣書を見れば答えのひとつは出るはずだ。
「あの、お母さん……?」
「うん?」
夕食を終えた食器を片付ける母を手伝いながら、動悸を堪えて言った。
「釣書……って、まだ持ってる?」
「あら、珍しい。『会えばどんな人かわかる』なんて言ってから、あなた見てなかったものね。あるわよ、あとで部屋に持っていくわ」
「うん、ありがとう」
「そうよね、ずっと会えていないもの。恋しくなるのもしょうがないわよね」
「そっ、そんなんじゃないんだけど……」
すぐにでもたしかめるべきだ。
だけど、あれが陽翔だったとして、そうであるならどうするのか。
一緒にいた女性とは、どういう関係なのかと問いただすのか。
……誰に、どうやって――――。
美郷は帰ってからも、夕食の時間になってもそのことで堂々巡りをしていた。
もし仮に、真実を突き止めたそのあと、美郷と家族、先方の家、そして婚約の話がどうなってしまうのか、美郷ひとりの考えでは収拾がつかない。
けれど、まだ可能性の話だ。
一緒にいたのが親しい女性だとは限らない。
そもそもあれが陽翔だったという確証もない。
少なくとも、釣書を見れば答えのひとつは出るはずだ。
「あの、お母さん……?」
「うん?」
夕食を終えた食器を片付ける母を手伝いながら、動悸を堪えて言った。
「釣書……って、まだ持ってる?」
「あら、珍しい。『会えばどんな人かわかる』なんて言ってから、あなた見てなかったものね。あるわよ、あとで部屋に持っていくわ」
「うん、ありがとう」
「そうよね、ずっと会えていないもの。恋しくなるのもしょうがないわよね」
「そっ、そんなんじゃないんだけど……」