略奪宣言~エリート御曹司に溺愛されました~

 美郷はいつもどおりにメッセージを送ろうとして、【おつかれさまです】の文字を消した。

 匠海とのやり取りは、陽翔が今日女性とともにあの店に現れたことと、何の違いがあるんだろうか。


【今日は久しぶりに昼すぎまで寝てたんだ。半日損した気分】


 相変わらず匠海は、返答に困るような今日の出来事を報告してくれる。

 なんでもないようなことだったのに、いつの間にか、匠海が日頃どんなふうに過ごしているか、なんとなく想像できるようになっていた。

 この前の休日は晴れていてドライブに出かけたと言っていた。

 平日は遅くまで仕事をしていて、この週末は仲間と飲みに出かけたのだそう。

 どんな家に住んでいるのかまではわからないけれど、匠海の日常を知る度に、匠海との距離の近さを感じるようになっていた。


 普通こういうことは、婚約相手とするんじゃないのかな――――。


 そして、店にいた陽翔も、本当なら美郷を連れているべきだったのだ。
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