【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「え……それは、どういう……?」
椎名先生にフラれたことで、私はあの日、一人飲みに出かけた。
その先で市來先生に出会って、椎名先生のことで一晩話を聞いてもらった。
この間だって、椎名先生のことがきっかけで市來先生とギクシャクしてしまった。
そして今日、こうして椎名先生に誘われたことで、私はすでに出来上がっていた自分の気持ちに気付かされた。
市來先生のことが好きだって――。
「おかしいな……あの時、好意的な言葉もらって、脈ありかなって思ってたんだけど……」
どこか照れ臭そうに、「少し、遅かったのかな」と椎名先生は目尻を下げる。
私の良心が微々たる痛みにチクリとしたけれど、またぺこりと頭を下げて「すみませんでした」と答えた。
「椎名先生のことは、素敵なお医者様だなっていう憧れだったんだなって、気付いて……でも、ありがとうございます。先生が振ってくれたおかげで、私、本当に好きな人に出会えました」