【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「あっ……」
振り向いた先にあったのは、今朝と同じオペ着を着た市來先生の姿。
目が合って、先生は不審そうに少し目を細めて私を見つめる。
「何してんだよ、こんな時間にこんなとこで」
「あの、私……先生を探してました」
「は? 俺?」
私が探していたというのが想定外だったのか、今度は目を丸くする市來先生。
一度しっかりと頷いてみせ、小さく深呼吸をした。
「迷惑だったら、即刻忘れてください。私、市來先生のことが――」
そこまで言ったところで、いきなり正面から大きな手に口元を押さえられてしまった。
「ちょっと来い」
そのまま攫うように肩を抱かれて、どこかに向かって連れていかれる。
足早に廊下の先のドアへ向かうと、押し込むように中へと連れ込まれた。
暗く、人の気配のない部屋は、よくあるビジネスホテルの一室ほどの広さ。
左手奥には清潔感のある白いシーツがメイキングされたベッドがあり、右手の壁際にはデスクと椅子が設置されている。
この病院の当直室だということはすぐに察しがついた。
背後でドアが閉まり、鍵をかける音がする。
直後、背後から少し強引に抱き締められた。