【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
目が合った瞬間、身体に電流が走ったかの衝撃を受けた。
酔いのせいもあって、ぼんやりとその姿に釘付けになってしまう。
そうこうしているうち、「こんばんは」とすぐ真横に影が迫った。
「こ、こんばんは……」
目の前に立たれると、顔を上向けないと視線が合わせられない長身の持ち主だった。
少し長めな黒髪はラフにセットされ、切れ長の目に細く高い鼻梁。
薄い形のいい唇がひゅっと笑みを乗せる。
仕立ての良いダークグレーのスリーピースを見事に着こなしているその姿は、まるでモデルのようだ。
「良かったら一緒に飲みませんか?」
「え、わ、私とですか?」
「ええ、迷惑じゃなければ」
「そ、そんな、迷惑だなんて!」
私の返事を聞いた彼は、「良かった」と言ってカクテルの置かれたとなりの席へと腰を下ろす。
バーに一人で来て、知らない人から一杯ご馳走になるとか、一緒に飲みませんかと誘われることなんて、都市伝説みたいなものだと思っていた。
しかも、その相手がこの男前ときたら余計だ。