【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「その破れたストッキング、脱がないと処置できないだろ」
「あっ、そっか……」
卑猥な勘違いをして動揺する私に、市來先生は呆れたようにため息をつく。
また違う恥ずかしさが押し寄せて、苦し紛れに「後ろ向いててください!」と言うと、「はいはい」と仕方なさそうに笑われた。
背後を気にしつつ、そそくさと破れたストッキングを脱ぐ。
丸めたストッキングはスカートのポケットに突っ込んでおいた。
「もういいか?」
「あ、はい、大丈夫です」
足を揃えて椅子に座りなおす。
振り向いた先生の白衣の裾が翻るのを見ていた。
「……痛っ」
「ちょっと深いな。我慢しろ」
オキシドールを浸した綿球らしく、傷口を拭うと血液がシュワっと発泡する。
先生は手早く消毒を済ませると、ガーゼを当て包帯を巻いていく。
その慣れた手つきを眼下に、以前にもこんな風に仕事中に怪我をしたことがあったことを思い出していた。