【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
……とは言ったものの、お弁当って、手作りって、私にまともなものが作れるの?
なんだ、そんなことでいいのか!なんて、快く承諾してしまったけど、一人になって落ち着いて考えてみると、このお願いこそ一番危ういことに気が付いた。
普段、自炊はするけれど、毎日のお弁当は作っていない。
家で食べるための簡単なものはなんとか作れる。
といっても、人に披露できるようなものではない。
ちょっと野菜を炒めたものとか、切って混ぜたサラダだとか、自分が食べるだけだし、基本は適当なものだ。
お弁当といえば、唐揚げが入っていたり、厚焼き玉子、彩りに野菜の料理なんかも入っていたりするはず。
味のいい、かつ、見栄えのいいお弁当なんて、私に作れるのだろうか。
とりあえず、帰りに書店に寄ってお弁当のレシピ本でも買いに行こう。
そんなことをぐるぐる考えながら、次の訪問先に向かって車を発進させた。