【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「ぅわぁ!」
雑誌を取りかけたところで、いきなり伸ばした手首を掴まれ、飛び上がる勢いで驚いてしまった。
バサっとベンチの座面に落ちた雑誌。
その下に隠れていた先生の顔に寝起きの呆けた様子はなく、いつも通り精悍な目で私を見ていた。
「なっ、なんですか! 起きてるなら驚かさないでくださいよ!」
「ちょっと寝ようと思ってたところだったんだよ」
掴んだ私の手を引き、自分のとなりへと座らせる。
「寝ようとって、お昼食べたんですか? 言われたから、作ってきたんですけど!」
勢い任せに言い、持ってきたお弁当のバッグを自分の膝の上に載せてみせる。
「食べちゃってたんなら、別にいいんですけどね。私が自分で食べればいいですし」
横も見ずにつらつらと言葉を並べていると、ひょいっと先生の手がお弁当の入るバッグを掴み取った。
「なんでそうなるんだよ。こっちはここで弁当待ちしてたっていうのに」
「えっ、そうだったんですか?」