【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛


「あ、はい。別に、構わないです」


答えながら、どうして市來先生がそんなことを気にするのだろうと思ってしまう。

未練がましく持っていて、うじうじしていて気持ち悪いとでも思ったのかもしれない。

そう思われたら心外だな、なんて思っていた時、今マスコットを外して取った先生の手に、また別のぬいぐるみが握られていることに気が付いた。

え?と思っているうち、先生は黙ってそれを同じ場所に通してつけてしまう。


「え、先生、これは」

「今のやつの代わりだけど。さっきのより可愛いの選んだつもり」


淡いピンクと白色の、ふわふわしたウサギのマスコットだった。

座った格好をしていて、両手で葉の付いたにんじんを持っている。

耳がぴんと立っていて、可愛らしいぬいぐるみだ。


「え……これ、私に、ですか?」

「他に誰がいるんだよ」


市來先生はどこかムッとしたような表情を作って私を見下ろす。

そんな顔をされても嬉しい気持ちが優ってしまって、にこりと笑顔になってしまった。

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