【医者恋シリーズ3】エリート外科医の蜜甘求愛
「いえ、そういう意味じゃなくて、嬉しくて」
「嬉しい? え、そのちっちゃいぬいぐるみがか?」
「はい! 変ですか?」
「いや、変というか、そんなので嬉しいならいくらでも買ってくるけど」
何かおかしいのか、市來先生はフッと鼻で笑う。
その様子とつけてもらったウサギを目に、私もクスッと笑っていた。
容姿端麗で、脳外科のお医者様で、どう見てもこのウサギと結びつかない市來先生が、これを買い求めている姿は想像もつかない。
女の子たちが訪れる雑貨屋で、これを選んでくれている姿は、猛烈に注目の的だっただろう。
「何ニヤニヤしてんだよ」
「えっ、いえ、なんでもないです。ありがとうございます、大事にしますね」
素直に嬉しい。
市來先生が私のことを考えて買ってきてくれたことが単純に嬉しかった。
付けてもらったマスコットを手に取ってよく見てみる。
手触りもやっぱり柔らかく、顔も可愛い。
思わず笑みが溢れたところで、ウサギを持つ手に市來先生の手が触れた。