剣心一如!~「教えてやろうか?恋の仕方」─香取くんの恋愛指南は辛く厳しく、超絶甘い!?
なのに、項垂れ過ぎて頭のてっぺんしか見えないであろう私に香取くんは言う。
「教えてやろうか?恋の仕方」
「…え」
「好きな奴と上手くいきたいんだろ?」
「……」
(何言ってるの…?香取くん)
私は恐る恐る顔を上げた。
真正面からばちりと眼が合う。
もしかして香取くんは勘違いしているんじゃないだろうか?
私に好きな人─それは香取くん以外の誰か─がいると思ってる…?
そして、香取くんは机に手を突いてぐいと身を乗り出し、私に顔を寄せて言った。
「稽古、つけてやるよ」
そして光を透かす貴石のような瞳を細め、悪戯を思い付いた子供みたいににやりと笑う。
「どうする?」
どうする、って…
どうしたらいい…?
私は香取くんが何を言ってるのかよく分からなくて、海外映画を吹き替えも字幕もなくて見ているような気持ちでただ綺麗な顔をじっと見つめていた。
自分が何をしてるか分からないくらいパニックになっていた。
はずなのに…
私は無意識のうちに応えていた。
「…よろしくお願いします」
* * *
「教えてやろうか?恋の仕方」
「…え」
「好きな奴と上手くいきたいんだろ?」
「……」
(何言ってるの…?香取くん)
私は恐る恐る顔を上げた。
真正面からばちりと眼が合う。
もしかして香取くんは勘違いしているんじゃないだろうか?
私に好きな人─それは香取くん以外の誰か─がいると思ってる…?
そして、香取くんは机に手を突いてぐいと身を乗り出し、私に顔を寄せて言った。
「稽古、つけてやるよ」
そして光を透かす貴石のような瞳を細め、悪戯を思い付いた子供みたいににやりと笑う。
「どうする?」
どうする、って…
どうしたらいい…?
私は香取くんが何を言ってるのかよく分からなくて、海外映画を吹き替えも字幕もなくて見ているような気持ちでただ綺麗な顔をじっと見つめていた。
自分が何をしてるか分からないくらいパニックになっていた。
はずなのに…
私は無意識のうちに応えていた。
「…よろしくお願いします」
* * *