Summer breeze~真夏の風に、恋焦がれ

「理屈っぽい系、好きだろ?」

「あ!そうかも!

風邪薬のCMとかもしんどそうな女優さんが最後にすっきり笑顔になるやつより、図入りで効果を説明してるやつの方が好き」

「あー分かる分かる!俺もその方が好き。なんか効きそうな気がするし」

「そうそう!」



 こんな些細なことでも先生と好みが合うと嬉しい。

 他愛ない会話。

 幸せな気持ち…



 やっぱりずっとずっと先生と一緒にいたい。

 私ももっともっと先生のことを知りたい。



 だから─



 好きだなんて、言えないよ。

 先生にとって私は生徒。先生にとって今この瞬間は仕事。

 そのくらい分かってる。そんなに子供じゃない。



 でも。

 でもね。



 先生にとっては何でもない時間でも、

私には、かけがえのない宝物なの─


     *  *  *
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