王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~



 そうして現在、俺の前で悠然と扇を仰ぐアイリーンが、件のアイリーン商会代表その人だ。

「そもそもこの国で『個食』などという言葉は、四~五年前にはなかったものだ。其方が最初に興した、薬の委託販売業にしてもそうだ。はじめてその仕組みを聞かされた時は、度肝を抜いた。国の将来を抜きにすれば、その着眼点には感服するしかない」

 十八歳の成人と同時に薬の委託販売業を興し、そこから僅か三年でここまで事業を拡大するなど、並み大抵の事ではない。
 この点に関しては、素直に称賛せざるを得ない。

「ほほほっ、ほんとうに。私もエミリーの発想や知識には、いつも驚かされてばかり。一体どうしてあんなにも博識なんでしょう。しかもエミリーは、欠片だってそれをひけらかす事をしないんですから。ほんとにエミリーってば、もう凄すぎっ!!」




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