王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
「アイリーン! 其方の事業案は全て、エミリーの発案によるものなのか!?」
俺はアイリーンに、半ば覆い被さるような勢いで詰問していた。
アイリーンが僅かに怯えた様子で、体を仰け反らせるのを目にし、慌てて身を引く。
「すまない。……アイリーン、答えてくれ? エミリーが発案したのは、其方が販売している『痴漢撃退グッズ』シリーズだけではないのか? 其方の展開する『ひとり焼肉ブラボー』や、劇場のひとり観劇ブースのチケット販売、最初に始めた薬の委託販売も、まさか発案は全てエミリーなのか!?」
アイリーンから一定の距離は取ったが、追及の手を緩める事は出来なかった。
「……えぇ、そうよ」
誤魔化し切れないと悟ったのか、長い間を置いてアイリーンは静かに是と答え、俺から逃げるように視線を逸らした。