王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
コンコンッーー。
アギレスが出て行ってすぐに、再び執務室の扉が叩かれた。
「入れ」
「団長、今度の合同会議に上げる報告書の草案を持ってまいりました」
直角に腰を折って入室したのは、ミハルだった。
その手には、言葉通り報告書の草案が握られていた。
「ああ、ご苦労」
受け取ろうと、手を差し伸ばす。
しかしミハルは草案を手に立ち尽くしたまま、一向に差し出そうとしない。
「……おい? ミハル?」
「! 失礼いたしました! 妹が気に入りにしている物と同じ便箋だったもので、申し訳ありません!」