王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~


 俺の声掛けで、ミハルは弾かれた様に草案を差し出した。

 けれど俺は、差し出されたそれよりも、ミハルの語った内容に目を見開いた。

「なんだと!? もう一度言ってみろ!?」
「も、申し訳ありません!」

 職務怠慢を指摘されているとでも勘違いしたのか、ミハルは直角よりも鋭角に腰を折って頭を下げた。

「其方の妹はよもや、病床に伏せって薬を服用していたりはするまいな!?」

 俺の勢いに圧されながら、ミハルがおずおずと顔を上げる。

「え? あ、はい。妹はずっと薬を飲んでいますが」

 そうして困惑も露わに、答えた。

「妹は、幾つだ!?」



< 172 / 284 >

この作品をシェア

pagetop